くすりの話
34回目 【薬の誤飲 その1】
2022年02月03日
乳幼児はなんでも口に入れて、確かめます。
おもちゃも、薬も関係ありません。どんなものでも興味を持って口いれてしまうのが乳幼児です。
喫煙者の減少からか、たばこは減少しているものの、医薬品等の誤飲事故は減少していません。子どもにとって薬は多彩な色で、チョコのようなシートに入っていて、大人が扱うため、興味津々です。手の届かないところに置いても、椅子や台を持ってきて、口に入れてしまいます。最近は、錠剤を取り出しにくくするための工夫をしている医薬品も登場していますが、どんな薬も子どもの手の届かない、見えない場所、鍵のかかる場所、取り出しにくい容器に入れる、などの複数の対策を講じる必要があります。コロナ禍で祖父母の家に訪れにくい状況ではありますが、訪れるときには、同様の対策を行ってもらうようお願いしてくださいね。
(薬剤師 中野洋子)