くすりの話
23回目【吐き気止め】
2021年03月02日
吐き気で食欲がでない時、えずいてる時に受診すると、吐き気止めのナウゼリン(成分名:ドンペリドン)を処方されることがあります。飲み薬や坐剤がありますが、吐いているときに服薬は難しいので、坐薬を肛門から挿入して効果を期待します。吐き気が強い時には、水分を摂ることも難しく、子供の場合、水分摂取ができなければすぐに脱水となり、老廃物が蓄積したり、発熱したりと症状が悪化します。このような時にお薬を利用し、薬の効いている間にイオン飲料やスープなどで水分と塩分、糖分を補います。1回にスプーン1杯、問題なければ、少しずつ間隔(3分→2分→1分)を短くして、飲ませるのがこつです。皮膚や唇がかさかさ、目が落ちくぼんでくると脱水が疑われます。速やかに受診しましょう。
(薬剤師 中野洋子)