やんちゃんこ2つのブログ

チーフからのお便り

ひな祭りの月です

2021年03月02日

 

 今月、延長されていた緊急事態宣言が解除されました。とはいっても、一度に気を緩めることは控えましょうと、すべてを元に戻すのではなく徐々に解除していくという様子です。
 見えないウィルスと戦う日々も疲れますが、これからはマスクや手洗いなどは日々の当たり前の行動として定着していくのかもしれません。今年はインフルエンザがほとんど流行しなかったという現実もありますから、この感染予防の効果はすごいものです。  
 毎日、あまり神経質にならずうまく予防していくことを“当たり前”のことにしていきましょう。
 ただし、わいわいステーションで行ってきたコロナ対策(お昼ご飯とおやつの飲食中止)は、今月いっぱいは続けさせていただきたいと思います。今しばらく、皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
 
 さて、先月は豆まき、今月はひな祭りの月です。 
ひな祭りはもともと五節句のひとつ、「上巳(じょうし)の節句」でした。この日は古代中国では忌日(いみび)とされ、そのけがれを祓うため水辺で体を清め、厄払いが行われていたのです。それが平安期頃に日本に伝わり、土や紙の人形にけがれを移して水に流す「流しびな」の行事となり、貴族の子どもたちの間で「ひいな遊び」というお人形遊びとなりました。
 これが節句となり、ひな人形を段飾りにして、美しく飾って祝うようになったのは江戸時代になってからです。もっとも、そのような形でお祝いを行ったのは、武家や貴族だけでした。この慣習が一般家庭に定着したのは、明治以後のことだったそうです。
 ひな祭りに桃の花を飾るのにも、意味があるそうです。桃は、中国が原産地の植物です。 2500年ほど前から栽培されており、日本には弥生時代より前に伝わってきました。長寿をもたらしたり、魔除けや厄除けをしたりする力があるといわれています。そのため、魔除けと健康を願ってひな祭りに飾られるようになったのです。(参考:お祭り(日本)等)
  
 ひな祭りは、季節の変わり目、節目に邪気が入りやすいと言われていたことから、それらの厄を祓うための行事なのですね。薬で病気が治るわけでもない何百年も昔から、なんとか子どもを守りたいという思いが込められてきたひな祭り。その先人の思いを私たちが我が子に伝え、守っていきたいものです。
(特定非営利活動法人 やんちゃんこ 代表理事 濱田 英世)