くすりの話
30回目【インフルエンザワクチン】
2021年10月02日
秋らしくなってきました。新型コロナウイルス感染症対策に追われる日々の中、空気が乾燥してくるため、風邪やインフルエンザなどの感染症、皮膚のトラブルが起こりやすい季節でもあります。
手洗い、スキンケア、こまめな水分摂取を心がけましょう。
さて、10月半ば頃よりインフルエンザワクチン接種の時期に入ります。昨年は流行しなかったインフルエンザですが、今年はどうなるのか、予測が難しい状況の上、ワクチンの製造量が減産となっています。早めの接種をおすすめします。インフルエンザワクチンは接種後2週間目から抗体が上昇しはじめ、1か月でピークに達し、その効果は5カ月持続します。12歳までの子供は2回接種で、4週間間隔で追加接種すると、最も抗体が上昇し、効果的です。
ただし、生後1歳未満の場合、インフルエンザワクチンの効果が得られにくいといわれています。保護者など子供と接する周囲の大人が予防接種を受け、大切な小さな命を感染から守りましょう。体調を整えてワクチン接種し、接種した日は安静にしてゆっくり過ごすようにしましょう。今のところ、新型コロナワクチンと他のワクチンとの接種間隔は2週間あけることとなっていますので、ご注意ください。
(薬剤師 中野 洋子)
(薬剤師 中野 洋子)