やんちゃんこ2つのブログ

チーフからのお便り

当たり前の日々が、どれだけ大切なのか…

2021年10月02日

 

過ごしやすい季節になりました。
少しずつ、コロナ対策の内容も緩和されていくようです。とはいえ、まだまだ気は抜蹴ません。できることはしっかりと意識して命を守っていきましょう。 
先日、コロナにかかっていたという方とお話をしました。その方は、重症化して病院にも入院されていたそうです。突然の発症で感染経路も思い当たることもなく、本当にもうこれで最期かもしれないという所まで覚悟されたそうです。
人間、そうなるとやはり、ずっと考えていたのは家族のことだったと言われました。中学生から大学生のお子さんがおられます。乳幼児に比べたら、もうほとんど大人のようで心配することなどないのでは?と思われるかもしれませんが、親っていうのは違うのだということを感じました。
子どもが生まれたら、その成長と共に親になっていくのです。 赤ちゃんの仕草を見て笑顔になり、おむつの世話も楽しみになり、ヨチヨチ歩くようになったら、こけないかと心配になる。いうことを聞かない反抗期がきたと悩み、コップを倒したことに腹がたち、しつけの壁にぶち当たる。幼稚園に行くようになると、一人で頑張る子どもと見守る親へと成長し、行動も一緒にできるようになってラクになってきます。
しかし、小学生になると、ピカピカの1年生!と歌うところまではよくても、勉強が始まってくることによって、よその子どもと比べるようになってくる・・・・
この辺りが分かれ道! 期待が膨らむのは当然!親だから当然!しかし大事なのは中学・高校・大学と、子どもが一番主体的に、楽しく、何かに取り組み成長していくことを後押ししてやれるかどうかということ。親の期待を押し付けて悩ませたり、潰したりすることは絶対にしてはならないことです。子どもは一人の人格者であることを忘れず、その子どもの幸せを願うのが親ですものね。
 
 コロナに罹られた方と、どういう関係があるの?となんだかお話が変わったように思われたかもしれませんが、要するに死の間際にたっても考えていたことは家族であり子どもたちのことであったということ。大きくなっても、いつまでも子どもは可愛い子どもだということ。日々の苦労も生きている証だということ。そして、そして、どうかみんな幸せになってほしいと願ったこと。
 もう一度、生まれ変わりましたと言われました。だからこそ、これからはもっと、毎日を楽しみたい。言わなければならないことはきちんと伝える。できることは何でもやりたいと。以前より増してのパワーを感じました。
 
 当たり前の日々が、どれだけ大切なのか。悩むことも生きているからこそ。命があるということを、しっかり考える機会となりました。 
(特定非営利活動法人 やんちゃんこ 代表理事 濱田 英世)