上の子がしっかりお兄ちゃん、お姉ちゃんになるために

 5月この辺りでは、なかなか大きな鯉のぼりを見ることができませんが、子どもたちに「大空を泳ぐ鯉のぼりのように健やかに育ってほしい」という願いを込めて飾られます。
 家の外に飾る鯉のぼりは「外飾り」。家の中に飾る鎧(よろい)や兜(かぶと)、武者人形などは「内飾り」と言われるそうです。
 鯉のぼりの由来は中国から。伝説で「竜門という険しい瀧を登り切った鯉は竜になれる」と言われたことから、さまざまな困難を乗り越え、世の中に認められる「立身出世」の象徴とされたのです。 子どもたちにはまさしく鯉のぼりのように、のびのび大きく育っていってほしいです!

 子どもの日に限らず、男の子も女の子も元気に成長してほしいと願うのは、誰しものことでありますが、最近よく“わいわいステーション”で出てくる話題は、上のお子さんと下のお子さんとのことについてです。

 下に赤ちゃんが生まれると、何かしらの信号で“赤ちゃん返りらしき行動”が上のお子さんに出てきます。 いつもできていた事をしてほしくなる。例えば「食べさせて~」「服、着せて~」と。また急に、乱暴になる。今まで、できていたのに?という行動をしなくなったり、してしまったり。これらは、実は親を試している行動なのです。

 「赤ちゃんばっかりではなく、僕のこと、私のことも、ちゃんと見てくれているの~?お世話にてくれるの~?」と訴えている訳です。
 決して、上のお子さんを放っている訳ではないのですが、やはり新生児には手がかかりますよね。これも当たり前のことです。ですが、今まで一人占めできていたお父さん、お母さんが赤ちゃんの方に目がいくようになるということは大問題な訳です(笑)

 それを理解してあげておくと、「え~?今までできてたでしょ!ちゃんとして!」や「どうして、そんなことするの?!お兄ちゃんでしょ!お姉ちゃんになったんでしょ!」 という言い方やイライラはなくなると思います。

 少し子どもを客観敵に見て「あー、今甘えたいんだなー」とか「ん?やきもちやいてる?」と観察をして、その時には、しっかり赤ちゃん扱いしてあげてください!そうして関わってあげることで、自分にもちゃんと愛情がかけられていると確認できたら、安心して、しっかりお兄ちゃん、お姉ちゃんになってくれることでしょう。 子どもたちの思いは、意外と繊細でデリケートなものです。。。

特定非営利活動法人 やんちゃんこ
代表理事 濱田 英世