【26回目】OS-1は薄めて飲ませたらいい?

 熱中症予防に0S-1とCMで流れているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?OS-1は経口補水液に分類されるもので、別名飲む点滴と呼ばれています。熱中症に限らず、発熱、下痢、嘔吐など食事量が減った時に利用し、電解質、水分、糖分を補給することができます。消費者庁の特別用途食品 個別評価型病者用食品の表示許可を取得しています。
 経口補水液は、電解質、糖分、水分を身体が吸収しやすい比率で調整されています。水やジュースで薄めることは、そのバランスを崩してしますことになるため、期待した効果が得られません。飲むときは薄めずそのまま(粉末の製品は既定の水分量で溶かす)で飲用しましょう。美味しく飲める場合は、脱水の可能性が非常に高いです。脱水でなければ、塩辛くて飲みにく飲み物です。乳児の場合はミルクの量が減っている時のみ経口補水液を利用し、飲めていない場合は速やかな受診をお勧めいたします。OS-1以外の経口補水液にはアクアソリタがあります。いずれもスポーツ飲料とは用途の目的が異なるものです。参考までに自宅で作れる経口補水液レシピをのせておきます。

学童〜成人500-1000ml/日
幼児300-600ml/日
乳児30-50ml/日

薬剤師 中野洋子