【25回目】授乳中の薬はどうしたらいい?

 体調が悪くても、頭が痛くても、花粉症がつらくても、授乳中は薬を控えるべき、との考えはまだまだ根強く残っています。今回は授乳時の薬物療法について取り上げます。
 授乳中にママが薬物療法を躊躇してしまう理由、それは、自分が内服したり、使ったりした薬が、赤ちゃんが飲んでしまうのではないか、その結果、悪い影響を与えるのではないか、という不安です。母乳は血液からつくられ、飲んだお薬も母乳中に分泌されますが、多くの薬では母乳中に含まれる量はとても少ない量になります。さらに、お薬が含まれる母乳をのんでも、赤ちゃんの血液に届くまでにはお薬の量はどんどん少なくなり、赤ちゃん自身にお薬の影響が出る可能性はとても低いのです。月齢が大きくなり、離乳食がすすんだり、ミルクとの混合栄養によって母乳を飲む量が減ると、お薬の影響はさらに低下します。

 薬物療法を理由に授乳を中止した場合、母乳分泌が低下し、母乳育児の再開が困難になることもあります。簡単に母乳育児をあきらめず、本当に中止する必要があるのか、医師や薬剤師に納得できるまで確認することが大切です。わいわいステーションでは、月に1回お薬相談を行っていますので、お気軽にご相談くださいね。
参考文献:国立成育医療研究センター 授乳と薬について知りたい方へ
     https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/

薬剤師 中野洋子