【8回目】誤飲事故対策は?

 「2018年度家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」では、小児の誤飲事故で第1位「たばこ」、第2位「医薬品」、第3位「食品」となっています。保護者が注意していても、誤飲は起きてしまうことがあります。成長にあわせた対策が必要です。

①「身近にあるものを手に取り何でも口に運ぶ

 おおむね6か月から1歳半ころにかけて,身近にあるものを手に取り口に入れる行動による誤飲事故が多い。

➁「周囲への興味や関心が高まり人の模倣をする

 1歳児(特に1歳半頃)から2歳児にかけては,周囲への興味・関心が高まる時期であり,保護者の模倣等により誤飲する。

③「興味を持って好んで手に取る

 おおむね2歳頃からの特徴として,手足や脳がより発達することによって,興味を持ったモノに対して,道具を使うなどして好んで手に取ることにより誤飲する。

医薬品については子供本人にも、たくさん飲んではいけないもの、塗り薬は体に塗るものと説明しつつ、視界に入らない、踏み台を使っても手が届かない、子どもが開けられない場所などで保管し、誤飲事故を防ぎましょう。

(薬剤師 中野洋子)