文化や芸術のモチーフとして使われている「雨」のお話
そろそろ雨の日が多くなってくる時期になりました。
先日、雨のとらえ方について「なるほど」と思ったお話を聞いたので、少し調べてみた内容も加えてご紹介します。
雨は文化や芸術のモチーフとして使われているというお話です。
“ノアの箱舟”のように、雨がもたらした洪水によって破壊性を象徴とする面と、箱舟に乗って新しく出発するという創造性を象徴する面とがあるというのです。
世界各地の土地の気候によって雨に対する考え方も様々で、イギリス・ドイツ・フランスなど西洋の温暖な地域では、雨を悲しいイメージとしてとらえることが多く童謡にも歌われているそうです。
反対に、雨が少ないアフリカや中東・中央アジアの乾燥地帯では、雨は喜ばしい、楽しいイメージとして歓迎されているとのこと。
このとらえ方の違いに「なるほど」と納得した瞬間でした。
神話や伝承などでも雨と神様の関係は深く、神の怒りで洪水や干ばつが起こったり、雷を武器とする神がいたりするそうです。そういえば日本でも、ヤマタノオロチを倒す時にスサノオが雲を司る神器を使う神話があったり、風神・雷神、水神・龍神など、雨と関わる神様はたくさんいます。農耕民族であるがゆえに、雨乞いの儀礼が行われることも天気が生活に密着したものだからだと言えます。
このように、雨は私たちの生活の中で季節を感じさせるものとして古来より感性を表現する象徴として描かれていることがわかりました。
雨を不快なものと感じるのも当たり前、でも少し見方を変えて雨が降り、それによって実りがもたらされるものと思えば、雨の日も楽しく、ありがたく感じられるかもしれません。
何より、子どもは雨の日が大好きです!!
傘とレインコート、そして長ぐつ。こんなに特別なアイテムはワクワクするに決まっています。そして、そのまま水たまりに入ってピチャピチャできるなんて、これほど楽しいことはありません。
そんな子どもの気持ちに戻って、これからの梅雨時期を楽しく乗り越えたいと思います!
特定非営利活動法人 やんちゃんこ
代表理事 濱田 英世