知ってほしいワクチンのお話
【その8】ヒブ、肺炎球菌
2022年11月03日
秋は公園のドングリや赤に黄色と色づいた葉っぱを拾ったり、虫も減ってお外遊びが楽しめる時ですね。インフルエンザウイルスワクチン接種の時期でもあります。0歳児がおられる家庭は本人ではなく保護者の接種を推奨します。
今回はヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)ワクチン、肺炎球菌ワクチンをご紹介します。いずれも髄膜炎を予防する目的で導入されました。髄膜炎とは、脳や脊髄の表面を覆う“髄膜”と呼ばれる3層の膜に炎症が生じる病気で致命的なこともあります。日本では、
2008年にヒブ、
2010年に肺炎球菌が承認され、
2013年から定期接種となりました。ワクチンの普及により細菌性髄膜炎は激減しています。
ヒブは喉頭蓋炎、肺炎球菌は肺炎や中耳炎の原因菌で、これらの感染症も予防してくれます。いずれのワクチンも生後2か月~6か月に1回目の接種を行い、1か月あけて計3回、1歳過ぎてから追加で1回接種する必要があります。
(薬剤師 中野 洋子)