やんちゃんこ2つのブログ

くすりの話

24回目【便秘薬】

2021年04月06日

 

 便秘ってどんな症状でしょうか?便は毎日でないと、便秘なのでしょうか?
成人は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」、小児は「1週間に3回以上の自然排便がない状態」と定義されています。いずれにしても、すっきり感が大切です。
排便は、日々の練習。快便が大切で、それを体感し続けることも大切なのです。もらして怒られたから、遊びが楽すぎて、朝に排便する時間がなかったなど、何らかの理由で便意を我慢すると便秘という状態になります。お腹に便がたまると食欲がなくなり、お腹も痛く、排便時には肛門に亀裂が入ることもあります。その痛みを感じたくない、とさらに便秘になります。子供の腸は便秘に慣れてくると大きく膨らみ、大量の便をため込むことができます。この悪循環を断ち切るために薬を使うことがあります。飲み薬では、ピコスルファートナトリウム、酸化マグネシウム、ラクツロースがよくつかわれます。便をする時間を確保し、食事内容を再確認しつつ、お薬を上手に活用して、便秘の悪循環を断ち切りたいですね。
(薬剤師 中野洋子)