くすりの話
22回目 【下痢止め】
2021年02月03日
赤ちゃんのうんちは軟らかいものですが、いつもに比べ働きが悪明らかに水分が多く、回数が多くなると下痢です。食べたものがそのままの形の時もあります。下痢は、ウイルスや細菌などの病原体に感染したことが原因の胃腸炎が多く、胃腸のなり、消化吸収がうまくできず、便となって出てきてしまいます。
下痢をした時には早くとまってほしい!と思いますが、下痢は腸内の悪者を外に出そうとしているので、積極的に下痢はとめません。イオン飲料などで水分の補給をしながら、整腸剤で様子をみることが多いです。ただし、激しい下痢の場合は、下痢止めが処方されます。下によく処方される薬を紹介します。
★アドソルビン:腸内の余分な水分やガスを取り込んで、体の外に出す下痢止め
★タンナルビン:腸内の粘膜を保護したり、粘膜から分泌液が出るのを抑える下痢止め
★ロペミン:腸の動きを抑える下痢止め
下痢をしているときは、いつもの2~3倍くらい飲むかもしれません。飲めるようなら、飲みたいだけ飲ませげあげましょう。飲めなくなれば、受診しましょう。入院して点滴で水分補給する必要があるかもしれません。また、下痢の中にはウイルスや細菌がいっぱいです。手を洗うことはもちろん、おむつはビニール袋で密封し、周囲にまき散らさないように気を付けましょう。(薬剤師 中野洋子)