やんちゃんこ2つのブログ

チーフからのお便り

マスク着用は危険!!

2020年07月05日

 

わいわいステーションが再開して1か月が過ぎました。いろいろとお約束事を決めさせていただき、ご不便をおかけしたことと思いますが皆さまのご協力の元、密になることもなく安心して過ごしていただくことができました。ありがとうございました。
また新しく遊びに来てくださった方もおられ、これからもお父さん、お母さん方がほっとできる心地よい居場所となることを目指してまいります。
さて、今月もわいわいTeacherの山城小児科山本先生から皆さまにメッセージをいただいております。その中から抜粋してご紹介いたします! 
 
このコロナ感染症との付き合いの中で、診療所で感心することの一つに、小さなお子さんまでもがきちんとマスクをつけ、消毒液を見せるとお手てをそろえてアルコールを噴霧してもらうのを待っていることです。この姿こそ、補償のない自粛生活の中でも、日本が最小限に犠牲者を押さえている国民性の表れかと感心しています。
でもちょっと待ってください。これから先の、感染防止と暑さ対策(熱中症予防)を両立していかなければならない夏の中では、2歳未満の子どもさんのマスク着用は、かえって危険なのです。
日本小児科医会が、「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」というポスターを作りました。2歳未満は呼吸機能がまだ未熟で、息を吸う際にマスクが鼻、口をふさぐとより大きな吸う力が必要になりますが、呼吸筋の未熟性によって十分な呼吸ができなくなり、低酸素状態になるリスクが高まります。窒息や熱中症のリスクが高まるのです。表情が読みとりにくくなるため、異常の発見が遅れたりします。
3歳以上も強要はしない、小学生でも「暑くていやだ、気分が悪い」という子どもの訴えを尊重することが大事です。
子どものコロナ感染症の特徴として、軽症例が圧倒的に多く、子どもから子ども、子どもから大人への伝播の報告も極めて少ないのです。今の状況では、熱中症のリスクの方がはるかに高いのです。
お天気と相談しながら、外に出ましょう!マスクよりソーシャルディスタンス!他人との距離を保ちましょう!泣いたりおしゃべりをしている子どもは、お母さんお父さん向けにだっこしてあげれば、周囲へのエチケットとしては十分です。そして何より、お父さんお母さんが感染しないことですね。
不安に駆られて、こどもたちに向けられる大人のまなざしが温かさを失わないように願います。そのために、私も正しい情報を発信し続けることができるように、今後も努めていきたいと思っています。 
 
一部ではありますがマスクのこと、大人の姿勢について気づかされ、勇気をもらった
先生からのメッセージをお届けしました。『withコロナ』と言われるように、これからも皆さまからのご協力をいただきながら、一緒にコロナから子どもたちを守っていきたいと思います。今後共、よろしくお願いいたします。
(特定非営利活動法人 やんちゃんこ 代表理事 濱田 英世)