やんちゃんこ2つのブログ

くすりの話

その2 薬はいつのませるか

2019年05月08日

 

薬は飲まないと効果が出ません。副作用が怖い、この程度で本当にのまないといけないのか、と迷う保護者がおられますが、服薬することで、病気が早く治ることが多いのは事実です。ただ、自分自身で服薬をすることができない乳幼児は服薬させてもらわなければ、効果は発揮されません。薬の効果は保護者にゆだねられているともいえます。

まず、保護者自身が、薬の効果を理解して、服薬させた方がいいという肯定的な考えが必要です。否定的な気持ちは子どもに伝わり、薬を嫌がることが多いです。また、飲ませる必要性は理解できていても、それに必死になりすぎるとそれも子どもに伝わり、拒否されることがあります。飲ませたいから!と鬼の形相でせまらず、抱っこして膝に座らせ、このお薬飲んだら早く元気になると優しい声をかけながら、にこにこ笑顔で内服させてあげてください。きっと、ごっくんと飲み込んでくれます。服薬できれば、ぎゅっと抱っこして、たくさん褒めてあげてください。

薬には「食後」と記載されている事が多いですが、絶対に食後に内服しないといけない薬は限られています。おなかのすいているときの方が服薬しやすいですので、食前、おっぱい前に服薬してみてください。念のため処方を受けるときに、食前内服でもよいか確認をお願いします。寝ているなどでいつものタイミングで飲めなければ、1日3回の薬は最低4時間、1日2回の薬は最低6時間あけるとよいので、適宜調節し、1日の指示回数を守りましょう。

(薬剤師 中野洋子)