やんちゃんこ2つのブログ

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【21回目】水ぼうそうと帯状疱疹はどう違うの?

2024年12月04日

 

 帯状疱疹ワクチンのCMを見ることはありませんか?50歳以上で水ぼうそうにかかったことのある人が受けるワクチンです。不活化ワクチンは1回22000円前後、2回接種する必要があります。水ぼうそうのウイルスは治癒したあとも、症状は出さずに背骨の神経に潜んでおり、免疫機能が低下するとウイルスが活性化し、帯状疱疹を発症します。ワクチン接種で、ウイルスの活性化を抑えることができます。
 水ぼうそう(水痘)ワクチンが定期接種となったのは2014年10月。今は水ぼうそうを発症する子供が激減しています。以前は、水ぼうそうの子供たちと出会うことで復活していた免疫機能が、今はよみがえるきっかけがないため、成人の帯状疱疹発症が増えています。
水痘ワクチンは1歳になったら接種するワクチンです。帯状疱疹は、神経にそって皮膚に水疱が現れ、そこにはウイルスがいます。水疱がやぶれて、空気に飛べば、ワクチンを打っていない子供は水ぼうそうを発症する可能性があります。水痘ワクチン未接種の場合は、帯状疱疹を発症している人には近づかないようにしましょう。ただし水痘に限り、暴露後72時以内に水痘ワクチンを接種すると、発症を予防できます。接触してしまった場合は、医師に相談してみましょう。(薬剤師 中野洋子)