やんちゃんこ2つのブログ

教えて!薬剤師さん!

【9回目】急な発熱 どうしよう?

2023年12月05日

 

インフルエンザ、アデノウイルス、溶連菌など、COVID-19以外にも微生物に感染すると、身体の中で微生物と免疫細胞たちの戦いが繰り広げられます。
その時に発熱する場合も多く、特に乳幼児は40度に至る高熱を出すこともあります。その際、処方される薬は解熱剤。どんな感染症でも、同じ解熱剤が処方されます。それは、成分名:アセトアミノフェン。錠剤、粉薬、水薬、坐薬、点滴があります。発熱している時は、ぐったりして、食事をとることもできないですが、解熱剤を使うと、一時的に熱が下がります。解熱剤を適切に使うことで、体力を温存し、結果的に重症化を回避することが期待できます。
解熱剤を使うおすすめタイミングは、食事前。アセトアミノフェン坐薬を肛門から挿入すると、15~30分ほどで効果が出てきます。少し活気が戻ったら、おかゆやうどん等消化によいものを食べたり、水分をとりましょう。坐薬が奥まで入っていかず、1~2分で出てきてしまった場合は、再挿入しましょう。10分ほどで出てきた場合は、薬が吸収されているので、再挿入はせず様子を見ましょう。食事量が極端に減っている場合は、水やジュースでは電解質が不足してしまいますので、OS-1などのイオン飲料、お味噌汁やスープなど塩味の食品を摂るようにしてくださいね。
(薬剤師 中野洋子)