知ってほしいワクチンのお話
【その7】MR、水痘、おたふく
2022年10月02日
外遊びが気持ちいい季節になってきました。良質な睡眠と栄養をとって、たくさん遊んで、わが子には元気な毎日を過ごしてほしいですよね。
1歳になったら、すぐに接種してほしいのはMR(麻疹風疹)ワクチンです。日本では2007年に大学生を中心に麻疹(はしか)が流行しました。そのため入学時や入職時には、ワクチン接種歴を確認することが多くなっています。風疹(三日ばしか)は男性のワクチン未接種が多く、感染拡大の一因となっており、S37.4/2~S54.4.1生まれの男性は抗体検査でマイナスの場合、無料でMRワクチンが接種できます。妊婦が感染すると流産や死産、難聴、白内障、心臓病などの風疹症候群の赤ちゃんが生まれます。
水痘ワクチンは水疱瘡を予防します。2014年10月より定期接種となりました。感染力が強く、一度罹患すると、体内に潜伏し、帯状疱疹を発症する可能性があります。水痘ワクチンの定期接種で子どもの水疱瘡が減り、大人の帯状疱疹が増えています。帯状疱疹予防に50歳以上では水痘ワクチンや帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されています。
おたふくかぜワクチンは任意接種ですが、感染力が強いため、MRワクチンと同時に2回接種がすすめらています。いずれのワクチンも生ワクチンであり、次のワクチンをうつには27日の間隔をあける必要があります。
(薬剤師 中野 洋子)
KNOW★VPD!:Http://www.know-vpd.jp/index.phpより出展