くすりの話
10回目【ぬり薬】
2020年01月06日
皮膚トラブルが悪化したときに、塗り薬を塗ることがありますよね。塗り薬にはべとべとしている軟膏、クリーム、乳液、ローション、ゲル、液剤などがあります。薬の成分についての使い分けは別の機会を設けるとして、今回は、軟膏とクリームについて取り上げます。
★軟膏・・・・油分が多く、伸びが悪いが刺激が少なく、汗などで流れにくいため持続性がある。傷口に塗ることもできる。
★クリーム・・油分と水分が混ざり合っていて、なめらかで伸びがよく、塗りやすい。汗などで流れやすく、持続的な効果は低い。軟膏より刺激が強い。
例えば、乾燥してかさかさしている時の保湿剤の使い分けは・・
乳液を全身に、クリームはひじやひざなどかさかさがひどい部分に、軟膏は荒れて切れてしまったり特にひどい部分に、となります。とれやすい手は軟膏、背中はとれにくいからクリームとか、考えながら選べるようになるといいですね。
(薬剤師 中野洋子)