やんちゃんこ2つのブログ

くすりの話

その3 水薬

2019年06月04日

 

液体の飲み薬のことを、水薬(すいやく)と言います。水薬は、水に溶けているため、効果が早いのが特徴です。また、錠剤とは違い、体重にあわせて用量を調節したり、咳止め・痰切り・鼻水止めといった各々の薬を混ぜ合わせて、一つの水薬にすることができ、1回で内服することができます。

飲ませる前には瓶を泡立てないように振って、よく混ぜましょう。水薬瓶、薬杯、メモリ付きスポイトのメモリを真横から見てはかりとり、清潔な別の小さな容器に1回分とります。

飲ませ方は、スプーンで飲ませる、小さな容器のまま飲む、スポイトで頬の内側に入れ込む、などの方法があり、薬を飲んだ後に、お白湯などのお口直しを飲ませてあげるとよいでしょう。濃くて飲みにくそうな場合は、少量の水や湯ざましで薄めてみましょう。瓶に口をつけて飲むのは絶対にいけません。口の中のばい菌が瓶の中に入ってしまい、腐ってしまいます。

水薬はメモリのついたプラスチック瓶入りで、目盛りにあわせるため水を加えて薄めていることが多いので冷蔵庫で保管しましょう。飲み忘れなどで服用期間が過ぎてしまったら、新聞紙などに吸わせて、燃えるゴミとして廃棄してください。排水として流すと、環境汚染になります。
(薬剤師 中野洋子)