やんちゃんこ3つのブログ

小児の感染症と薬のお話

その10 ノロウイルス

2019年01月10日

 

あけましておめでとうございます。今年もお薬を身近に感じてもらい、上手にお薬を活用できるように情報提供していきますね。よろしくお願いします。

 さて、今回はノロウイルスです。嘔気・嘔吐と下痢を主症状とする急性胃腸炎の原因のひとつのウイルスです。極少量のウイルス摂取で感染が成立し、10~4月にかけて流行する傾向にあります。食品から感染することも多いですが、吐物や糞便の処理の過程で手に付着することによりウイルスが拡大したり、ホコリなどとともに空気中を漂い、それを口にすることで感染することもあります。また、ノロウイルスは消毒用エタノールでは死滅しないため、次亜塩素酸で環境の消毒をする必要があります。手指については、石鹸と流水による手洗いでウイルス量を減らすことが大切であり、洗い残しがウイルスを摂取する原因ともなりますので、手洗いは重要です。次亜塩素酸はハイターなどとして販売されていますので、使用方法については商品に記載されている指示に従ってください。もしノロウイルスに感染してしまったら、特効薬はありません。水分がとれないなら、経口補水液を少量ずつ摂取し、おかゆなど消化のよい塩分を含むものを摂取しましょう。2,3日によくなる疾患ですが、糞中には3週間ほど排泄されますので、日常から手洗いを徹底し、早寝早起き朝ごはんで、丈夫な体を作っておきましょう。  

(薬剤師 中野洋子)