やんちゃんこ3つのブログ

小児の感染症と薬のお話

その9 溶連菌感染症

2018年12月06日

 

今年は過ごしやすい気温が続いています。子供は暑いと汗をかきますので、薄着にさせるなど、汗をかきすぎない衣類の調整が必要です。こまめな水分摂取も夏と同様に心がけましょう。

 さて、今回は溶連菌です。38~39℃の発熱とのどの痛みが特徴です。体や手足に小さくて赤い発疹が出たり、舌にいちごのようなブツブツができたりします。頭痛、腹痛、首筋のリンパ節の腫れもみられます。発疹のあとには、落屑(皮むけ)が認められるようになります。咳や鼻水は出ません。今はのどをぬぐう検査で診断が可能です。

 溶連菌感染症に対しては抗菌薬が処方されます。内服後2~3日で解熱し、のどの痛みもやわらいできます。溶連菌を確実に退治するには5~10日間の抗菌薬の内服が必要です。溶連菌が残ってしまうと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症につながることがありますので、必ずのみきりましょう。溶連菌感染後は3~4週間後に尿を検査し、異常がないことを確認します。のどの痛い病気ですので、ひんやりしてやわらかいものが食べやすいでしょう。適宜、解熱鎮痛薬も使用するとよいでしょう。体調がよければ、抗菌薬内服後24時間後には、登園、登校が可能です。(薬剤師 中野洋子)