やんちゃんこ3つのブログ

小児の感染症と薬のお話

その6 マイコプラズマ

2018年09月04日

 

 残暑が厳しいですね。毎日毎日暑さとの戦い。体力が消耗して、体が弱ってしまわないよう、家族みんなで、栄養バランスのとれた食事、充分な睡眠、こまめな水分摂取を心がけましょう。
 さて、今回はマイコプラズマ。感染すると、発熱、頭痛、全身倦怠感からはじまり、咳が3~4週間持続する病気です。他に、声のかすれ、耳痛、のどの痛み、吐き気、腹痛などの消化器症状、胸の痛み、皮疹、呼吸がゼイゼイするなどの様々な症状が起きてきます。マイコプラズマは厳密にいうと細菌ではないのですが、一部の抗菌薬(抗生物質)で治療することができます。クラシスマイシン、アジスロマイシン、トスフロキサシンなどです。耐性菌を作らないためには、内服薬を指示された通り飲むことが重要です。途中でやめて再発してくるときには耐性菌となり、最初に内服していた薬では効果が得られず、より多くの菌を死滅させる薬を内服しなければなりません。保育園などの集団保育の場では耐性菌による感染がみられ、抗菌薬を服薬しても解熱せず悪化するため肺炎になるケースもあります。併用する他の治療薬は、咳症状が強いため、咳止めや痰きり、解熱鎮痛薬などです。鼻水が多い場合は抗ヒスタミン薬も使用します。
(薬剤師 中野洋子)