やんちゃんこ3つのブログ

小児の感染症と薬のお話

その3 アデノウィルス

2018年06月01日

 

 雨の多い時期になってきました。5月とともに、熱中症や汗疹になりやすい時期です。こまめに衣類の調節をおこない、体に熱がこもらないように注意してあげましょう。
 さて、今回はアデノウイルスです。プール熱の原因として有名ですが、アデノウイルスは50種類以上7群に分類されて、それぞれのウイルスで発症する症状に特徴があります。種類が多いため、何度も繰り返すことがあります。病床別に分類する下記となります。

プール熱は咽頭結膜熱のことです。1週間程度の潜伏期間を経て、発熱が持続します。のどが赤く腫れて痛いため、飲食が進まないことがあります。冷やしたり、やわらかいものにしたり工夫が必要です。呼吸器感染症は肺炎や髄膜炎のリスクがあり、胃腸炎は「おなかのかぜ」と言われる原因ウイルスの一つです。アデノウイルスの感染力は強いので、タオルの共用は避け、感染予防には手洗いが有効です。いずれも特効薬はなく、対症療法が中心です。検査キットで、すぐに診断できます。
(薬剤師 中野洋子)